【35】パニック障害で家から一歩も出られなくなった話
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本編
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あとがき
近所の散歩程度の外出は、一人で出かけることも多かったのですが、電車は負担が大きかったので母に付き添ってもらうことにしました。
電車に乗るまでに、越えなければならないハードルがいくつもありました。
まずは、駅にたどり着くことから…
家から駅までは、交通量の多い大通りがメイン。
感覚過敏になっていた私にとって、刺激が強すぎて恐怖の道のりでした。
薬を飲むことで感覚過敏は少し落ち着いていたものの、苦手意識は拭えず。
電車に乗るよりずっと前の段階で躓いてしまう…と不安になっていましたが、大通りを避けて遠回りをすればいいという母の提案により、光明が見えた気がしました。
遠回りをすると、最短で着く道の3倍くらい時間がかかってしまいます。
それでも、駅に着くまでに疲弊して電車に乗る体力がなくなってしまうよりはずっと良いと思いました。
予期不安の克服のために、乗り越えたい物事を達成するまでにかなり細かく目標を設定します。
比較的簡単に乗り越えられそうな目標を一つずつこなしていくことで、自信をつけていく作戦です。
漫画に描いたとおり、私は電車に乗るまでに目標を細かく立てました。
パニック障害ではない人からすると、なんでこんな簡単なことができないの?って感じですよね。
そういう、できて当たり前のことに恐怖を感じてできなくなってしまうのがパニック障害の大変なところです。
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