【33】パニック障害で家から一歩も出られなくなった話
前回の話はこちら↓
【連載中】おしゃぶり卒業した話第1話はこちら↓
【完結】自分の子だと思えなかった話第1話はこちら↓
本編
広告
あとがき
パニック障害で何が困るかというと、大きく分けて2つだと思います。
パニック発作と予期不安。
発作は、薬を使ったり体調を整えたり、訓練で不安を感じる場面を少なくすることで、頻度を減らすことはできます。
でも、100%発作を起こさないようにするのは難しいです。
なぜなら、突然の体調不良は、パニック障害でなくても起こり得るからです。
普段は健康な人でも、急に吐き気を催すとか、お腹が猛烈に痛くなったりクラっとして倒れそうになったりすることはありますよね。
事前に防ぐ方法はありません。
それでも、パニック障害じゃない人たちは、不安を感じずに生活しています。
お腹が緩くなりがちな人は、普段利用する駅のトイレの位置を覚えておくとか。
クラっとなりやすい人は、激しい運動を避けたり、すぐに休めるようにベンチがある場所を覚えておくとか。
対策方法をそれぞれが考えながら生活しているんですよね。
だから、パニック障害の人が、二度と発作を起こさないことをゴールとする必要はないのです。
むしろそこを目指そうとしてしまうと、なかなか治らないということになりがちです。
目指すべきは、予期不安の克服です。
パニック障害の克服方法については、いろいろな考え方があると思うのですが、私はそう思っています。
どれだけ体調を気にしても、対策しても、発作が起きることはあるんですよ。
それはもう、しゃーない。
いや、あんな強烈で苦しい発作は絶対に起こしたくないですけどね…
でも、発作が起きようがどうしようが、日常生活さえ送れるならそれでいいんですよね。
パニック障害になって困っているのは、不安が強すぎて日常生活に支障が出ることですから。
発作の不安を抱えたままでも、やるべきことをやれて、日常生活が送れる。
そこが、パニック障害を克服するために目指す場所なんだと思います。
次の話はこちら
同じカテゴリの記事
-
前の記事
【32】パニック障害で家から一歩も出られなくなった話 2023.11.07
-
次の記事
【12】ニトリの○○で、おしゃぶり卒業した話 2023.11.16